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アリリコから学ぶ仕事をする上で大事なこと


2020年7月9日、ソードアート・オンライン Alicization Lycoris(アリシゼーション リコリス)というPS4のゲームが発売されました。略してアリリコ。発売元はバンダイナムコエンターテインメント。


軽く説明しておくと『ソードアート・オンライン』というラノベをベースに作られたもの。


私は発売日に届くように買いました。ちょっと楽しみにしていた感じです。


始めてみると、期待の全部をひっくり返すような次から次へと出てくる不具合。


オートセーブを謳っているのに、オートセーブされない。それなのにセーブが出来ない状況でエラーで落ちる(おかげで4時間近くを無駄にしました)。他にも書ききれないほどの不具合が多数。今現在Amazonでの評価は2.2です。


クソゲーだな、と思って終わりになりそうなところですが、私はこのゲームを作った人たちに思いをはせることになりました。


 

デザインの重要性


キャラクターにスキルを設定する画面にカーソル。〇の中で曲線がくるくると回り続けているデザインでいかにも「読み込み中」という印象。私はしばらく黙って待っていたのですが画面に変化はなく、あぁこれはただのカーソルなのかとわかりました。


マップに表示されるマーク。たとえて言うなら郵便局を示す「〒」のような。これがこのゲームでは郵便局を示すマークが複数あります。その複数違うデザインのマークの意味合いが、プレイ6日目の私は未だにわかっていません。


と、あげればきりがないのですが、なんでこんなデザインにしたんだろうと思うところが多々あります。


適切なデザインをしなければ、こんなにも人を困らせるんだな、と感じました。



リリースを延期する選択をできなかった悲しさ


Twitterを見れば、このゲームに対するたくさんの不具合や苦情、文句があふれかえっています。多くの不具合について、ゲーム会社側はわかっていたはずです。特定の条件下でしか起きないような不具合であればまだいいとしても、オートセーブが機能していないことぐらいはわかっていたはずで、きっと、作っている人たちの中には「このままリリースしないほうが良いのでは」と思っていた人がいるだろうと容易に想像できます。

でもそれを言えない環境だったんでしょう。もしくは言っても「いや、良いんだ、どうせ後からパッチ当てて直せば済むことなんだから」と言う偉い人がいたか。これはあくまでも私の想像でしかありませんが、大方「大人の事情」ってやつなんでしょう。いずれにしろ悲しい事だなと思います。


自分がたずさわったことを人に言えない悲しさ


多くの人がこのゲームの製作に関わっていたことでしょう。Amazonで2.2の評価がついてしまった今、制作にたずさわった人(偉くない人)は「アリリコのこんなところに私かかわってたんだ」と言えるだろうか、と考えます。私ならたぶん言えない。

自分が関わった仕事に胸を張れない悲しさ。大人の事情に振り回されたであろう、偉くない人達がかわいそうでなりません。


あとから直せばそれでいいのか


昔と違って、今は発売後もパッチを配信して拡張したり修正したりすることが出来るようになりました。だから今ある不具合も今後修正されていく予定だと公式が発表しています。

でも「あとで直せばいいからとりあえずリリースしちゃおうぜ。」そんなことってあっていいのかなと思います。予期できなかった不具合はしょうがないでしょう。でも「オートセーブがあります」と最初にゲーム内で説明されるのにそれすら機能していないまま売るっていうのはただの怠慢でしかないと思うのです。

あとから直す、そのタイミングより前にこのゲームに見切りをつけて離れてしまう人が出てくるでしょう。このゲームに期待をして高いお金を払ってくれた人が離れてしまうなんて、そんな勿体ないことがありますか。

 

お客さんに対して誠実を欠く


仕事の手を抜く


ってこういうことなんだ、と1本のゲームが教えてくれました。


お客さんである私は、甘く見られてるなと思ったし、バンダイナムコはそういう程度の会社なんだとがっかりしています。


私のお客さんにそんな思いはさせたくない。真面目に、手を抜かないでやらなくちゃ。当たり前だけどね。


当たり前だけどこうやって実際にそれが出来ていない会社もあるってことです。


アリリコの今後を見守ります。

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